韓国のガールズグループといえば数多くの名前が思い浮かびますが、その中でもFIESTARは少し特別な存在だと感じています。
2012年にデビューし、2018年に一度解散したものの、2024年に活動を再開したという経歴も独自性があります。
再始動のニュースを聞いたとき、懐かしさと同時に「もう一度会えるのか」という期待が自然に湧いてきました。
ここではFIESTARのメンバーを一人ずつ紹介し、出身国やカラーに触れながら、グループの魅力を深掘りしていきます。
FIESTARとは?
FIESTAR(피에스타/ピエスタ)は、2012年8月にデビューした韓国の女性アイドルグループです。
グループ名はスペイン語の「Fiesta(祭)」と英語の「Star(星)」を組み合わせた造語で、「いつも楽しくエネルギー溢れる音楽で大衆に情熱や楽しさを伝えるスターになる」という意味が込められています。
所属事務所はデビュー時はLOENエンターテインメント傘下のレーベル「コラボタリ」でしたが、後にLOEN TREE、FAVEエンターテインメントへと移り、2018年4月に契約満了により一度解散しました。
しかし2024年にBOMNALエンターテインメント所属として活動を再開し、再び注目を集めています。
特徴としては、K-POPにダンスやエレクトロニカの要素を取り入れた楽曲が多く、また韓国だけでなく中国やアメリカ出身のメンバーも在籍していたため国際色豊かなグループでした。
IUの直属の後輩としてデビューしたこともあり、当初から話題性も抜群でした。
再始動した今は「懐かしさ」と「新しさ」を兼ね備え、当時からのファンと新しい世代のリスナーをつなぐ架け橋のような存在になっています。
FIESTAR代表曲一覧
発売年 | タイトル | 特徴・ポイント |
---|---|---|
2012年 | Vista | デビュー曲。IU出演のMVが話題になり、明るくパワフルなスタートを飾った。 |
2012年 | We Don’t Stop | 弾けるようなエネルギーあふれる楽曲。カラフルなコンセプトで人気を集めた。 |
2014年 | One More(하나 더) | 大胆で挑発的な歌詞が話題に。可愛いイメージを超えたターニングポイントの曲。 |
2015年 | You’re Pitiful(예뻐졌다) | 大人っぽいコンセプトでグループの新境地を開いた代表曲。歌唱力が高く評価された。 |
2016年 | Mirror | 切ないメロディーとドラマチックなステージでファンから“名曲”と呼ばれる一曲。 |
FIESTARメンバープロフィールとカラー
FIESTARのメンバーは韓国出身だけでなく、中国やアメリカ出身者も加わっており、国際的な色合いを持っていました。
その多様性がパフォーマンスや雰囲気に幅を与えていたように思います。
ここからは、各メンバーを個別に掘り下げていきます。
ジェイ(Jei)
リーダーを務めたジェイは、落ち着いた雰囲気とサブボーカルとしての柔らかい声が印象的でした。
京畿道富川市の出身で、学歴は同徳女子大学の放送芸能学科。
年齢的にもメンバーの中で頼られる存在であり、グループ全体をまとめる役割を果たしていました。
ジェイのメンバーカラーはピンクとされることが多く、穏やかさと女性らしさを象徴するようでした。
実際にステージ衣装でも淡いトーンの衣装を身にまとっている姿をよく見かけた記憶があります。
個人的には、FIESTARの中でも最も「お姉さん」らしさを体現していた人物だと感じます。
チャオ・ルー(Cao Lu)
中国湖南省出身のチャオ・ルーは、FIESTARの国際的な魅力を代表するメンバーでした。
中央大学で演劇映画を学んだ経歴があり、歌だけでなく演技や表現力にも長けていました。
独特の存在感を放ち、韓国のバラエティ番組でも高い人気を誇っていた印象があります。
チャオ・ルーのメンバーカラーはグリーン。
爽やかでナチュラルな雰囲気が本人にぴったりで、グループの中に安らぎを与えるような存在でした。
韓国語と中国語を自在に使いこなし、ステージ上でもMCでも多言語を活かした活動をしていたのが強く記憶に残っています。
リンジ(Linzy)
FIESTARのメインボーカルとして欠かせなかったのがリンジです。
仁川広域市の出身で、中央大学で演劇映画を学び、歌唱力に定評がありました。
実はYGエンターテインメントの練習生で、2NE1のメンバー候補だったことでも知られています。
そうした経歴を持つだけに、歌の実力は群を抜いていました。
メンバーカラーはブルー。力強さと同時に透明感も感じさせる色で、リンジの歌声に重ね合わせると妙にしっくりきます。
ステージでの表情は堂々としていて、聴いている側を惹き込む不思議な力がありました。
個人的には、バラード曲でのパフォーマンスに鳥肌が立った経験があります。
ヘミ(Hyemi)
リードボーカルを担当したヘミは、ソウル出身で京畿大学経済学科を卒業しています。
経済学という異色のバックグラウンドを持ちながら音楽活動に進んだ点もユニークです。
声質は柔らかくも芯があり、楽曲の中で絶妙なバランスを取っていたように思います。
メンバーカラーはオレンジ。明るく元気な雰囲気を体現しつつも、どこか安心感を与える存在感がありました。
FIESTARの楽曲を聴くと、ヘミの声が楽曲全体を温かく包んでくれる感覚を覚えることがよくあります。
イェジ(Yezi)
FIESTARの中で最も強烈なインパクトを残したのはイェジでしょう。
江原道江陵市の出身で、韓林演芸芸術高等学校で実用音楽を学びました。
メインラッパーとしてのスキルは高く、ダンスパフォーマンスも抜群でした。
ソロとしても活動し、ラッパーとしての実力を広く知らしめた存在です。
イェジのメンバーカラーはレッド。情熱や力強さを象徴する色が、キャラクターにぴったり重なります。
FIESTARの中で最もエネルギッシュで攻撃的なパフォーマンスを見せ、ステージを一気に盛り上げる役割を果たしていました。
個人的にはイェジがラップを繰り出す瞬間に「これぞFIESTAR」と感じていました。
元メンバー チェスカ(Cheska)
2012年から2014年まで活動したチェスカは、アメリカ出身のメンバーでした。
本名はフランチェスカ・アンで、FIESTARに国際色を与える存在でした。
短い期間の活動ではありましたが、グループの初期を語る上で欠かせない人物です。
メンバーカラーはパープル。少し神秘的で個性的な印象があり、グループ全体のイメージに幅を与えていました。
脱退後はFIESTARの雰囲気が大きく変化したと感じるファンも少なくないでしょう。
FIESTARの国際的な魅力
FIESTARが他のガールズグループと違っていたのは、メンバーの出身国が多様だったことです。
韓国、中国、アメリカと、複数の国の文化や感性が混ざり合い、その化学反応が独自のステージを生み出していました。
特にチャオ・ルーとチェスカの存在は、韓国国内だけでなく海外ファンを取り込むきっかけになったのではないでしょうか。
自分自身もFIESTARを知ったきっかけは韓国の音楽番組ではなく、YouTubeで偶然見つけたステージ映像でした。
そこには他のグループにはない独特の雰囲気があり、国際色豊かなメンバーが作り出す世界観に引き込まれました。
まとめ
FIESTARは2012年のデビューから2018年の解散、そして2024年の再始動まで、波乱に満ちた歴史を歩んできました。
それぞれのメンバーは出身地や学歴、得意分野が異なり、その多様性がグループの大きな魅力となっています。
メンバーカラーも一人ひとりの個性に重なり、ファンにとっては応援する指標のひとつになっていました。
活動再開によって、再びステージで輝く姿を見られるのは嬉しい限りです。
これからの活動でどんな音楽を届けてくれるのか、期待が高まります。
かつてFIESTARを応援していた人も、最近知った人も、このタイミングで改めてメンバーのプロフィールや魅力に触れてみると、グループへの愛着がさらに深まるかもしれません。
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