KickFlipニューアルバム「Kick Out, Flip Now!」リリース!全曲レビューと感想!

KickFlipニューアルバム「Kick Out, Flip Now!」リリース!全曲レビューと感想! 歌手

待ちに待ったKickFlipの2ndミニアルバム「Kick Out, Flip Now!」が、ついに5月26日にリリースされますね。

タイトルからしてインパクト抜群ですが、中身も予想以上のエネルギーとアイデアが詰まっています。

 

KickFlipニューアルバム「Kick Out, Flip Now!」

アルバムのスタートを飾るのは、タイトル曲の「FREEZE」。

イントロの時点で一気に世界観に引き込まれます。

一言で言うなら「爆発的」。

重低音のビートとシャープなシンセが組み合わさって、自然と身体が動き出す感じがあります。

メンバーのボーカルは一人ひとりがちゃんと立っていて、特にサビにかけての畳みかけるようなフレーズにはゾクッときました。

歌詞は“今この瞬間を凍らせろ”というメッセージが込められていて、スピード感と刹那的な青春の感情がぎゅっと詰まっています。

まさに「動」と「静」がせめぎ合う1曲。ライブで盛り上がる光景が今から目に浮かびます。

 

「Skip It!」は遊び心と反骨心のミックス

2曲目「Skip It!」は、ノリがよくてどこか不良っぽさもあるナンバー。

イントロのリズムからして、いい意味で期待を裏切られました。

最初は軽いヒップホップ調かな?と思いきや、途中からエレクトロファンク的な展開が入ってきて、リズムがどんどん進化していく。

こういう構成、個人的に大好物です。

歌詞に込められた「自分のテンポで行け」というメッセージにも共感しかありません。

ちょっと疲れた日や何もかもがうまくいかないと感じるときに聴くと、肩の力がスッと抜ける気がします。

 

「いつか太陽は爆発する」で見せた切なさと希望

3曲目の「いつか太陽は爆発する」は、アルバムの中でいちばん異色かもしれません。

タイトルを見た時は正直、どんな曲なのか全然想像がつきませんでした。

でも、聴いてみると一気に世界が変わります。

この曲は、じわじわと感情が滲み出るような構成で、派手さはないけれど奥行きが深い。

メロディはどこか懐かしくて、歌詞も哲学的。

でも難解すぎないんですよね。

たとえば「いつか終わるから、今を大事にしたい」みたいな感覚。まさに青春の終わりと始まりを同時に感じさせる名曲です。

実は、この曲で初めて泣きそうになりました。

思春期の自分に会いに行けるような感覚って、なかなか味わえないものです。

 

「Electricity」で一気にテンション爆上げ

4曲目の「Electricity」は、アルバムの中で最もダンサブルな楽曲。

シンセとベースラインの絡みがめちゃくちゃ気持ちよくて、まさにタイトル通り“電気が走る”ような体感があります。

ライブ映えしそうだなと思ったのが、ブレイクパートでのキメ。

ダンスチームの振り付けがどんな風になるのか、今から楽しみです。

しかもボーカルもラップも緩急の付け方が巧みで、聴いていて全く飽きない。

ちょっと前のK-POPではあまり見なかったタイプの音作りなので、KickFlipの新しいチャレンジにも感じました。

 

「Complicated!!」で感情をかき乱される

この曲は、いい意味で“情緒不安定”。タイトルに「!!」がついているのも納得です。

サウンド的にはミッドテンポのロック寄りで、ギターリフが印象的。

ですが、そこに重なるボーカルがちょっと不安定で、微妙にズレていくような感覚がクセになります。

あれ?ズレてる?と思いながらも、その揺らぎが妙にリアルで、クセになる不思議な一曲。

感情が複雑に絡み合ってどうしようもなくなる瞬間って、誰しもありますよね。

そんなモヤモヤをそのまま音にしたような感じで、何回か聴いていると自然とスッと受け止められるようになっていきます。

 

「Code Red」はアルバムのハイライト

6曲目の「Code Red」は、個人的にアルバムの“真骨頂”だと感じました。

これはもう、完全にゾーンに入った楽曲です。

スピード感のあるドラムと重めのシンセ、そこに乗るラップとボーカルの掛け合い。

まさに緊急事態のようなテンション感で突き進んでいきます。

それでいて、歌詞は恋愛とも友情とも取れるような曖昧さがあって、余白が美しい。

こういう“聴き手に解釈を委ねる”スタイルって、アーティストとして一段階成長した証拠だと思うんです。

実際、自分の気分によって全然違う意味に感じられるので、聴くたびに発見があります。

 

「How We KickFlip」で締めくくりの余韻

ラストの「How We KickFlip」は、これまでの全曲の流れを受け止めたうえで、改めてKickFlipというグループを紹介するような内容でした。

イントロは静かに始まり、徐々に盛り上がっていく構成がとても映画的。

歌詞にはメンバーのこれまでの歩みや、未来に対する意気込みが込められていて、聴いているこちらも自然と胸が熱くなります。

この曲を最後に持ってきたのは大正解でしょう。

アルバムを一周聴き終えたとき、自然と拍手したくなる。

そんなアルバムのエンディングにふさわしい、力強くもしなやかな一曲です。

 

KickFlipニューアルバム「Kick Out, Flip Now!」感じたこと

「Kick Out, Flip Now!」は、単にカッコいいだけじゃない、ジャンルの幅と表現の多様性が際立った作品でした。

いわゆる“アルバムで語る”ことに成功しているというか、全曲がただの寄せ集めじゃなく、ちゃんとストーリーを持ってつながっているんです。

自分は正直、1stミニアルバムのときはまだ半信半疑な部分もありました。

でも今回は完全に納得しました。KickFlipって、音楽でちゃんと自分たちを表現できるグループなんだなって。

今作を聴いて、単なる“スーパールーキー”という肩書き以上のものを感じました。

それこそ、“K-POPの次世代”を体現している存在なんじゃないかと、真面目に思っています。

 

まとめ

KickFlipの2ndミニアルバム「Kick Out, Flip Now!」、本当に最高でした。

勢いだけじゃなくて、繊細な感情もちゃんと伝わってくるし、それぞれの曲にちゃんと個性があって、聴いてて飽きないんですよね。

メンバーの色が出てるし、何より“今のKickFlip”が詰まってるって感じ。

青春のわちゃわちゃした空気もありつつ、ふと胸に刺さるような瞬間もあって、1枚通してしっかり世界観がありました。

この先の成長もすごく楽しみです。

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